タイムアベンジャーの評価
（これを書いている時点で）５年も前の超マイナーゲームのレビューなんて一体誰が見るのかという話だが、それでも書きたいと思わせるだけの魅力が、このゲームにはあった。
内容の説明は、公式サイトを見れば分かるので省く。
良い点
謎解きアクションゲームとしての質の高さ
時間を操作するアクションゲームという発想自体は珍しいものではないが、それを実際に形にした時、本作ほど完成度が高い物は中々ないのでは。
謎解きギミックは勿論、ボス戦でも敵の動きを巻き戻せるという力を使って、モーションの大きい攻撃を繰り返させ、その隙にダメージを与えていったりと、今までのアクションゲームには戦闘が楽しめた。
コストパフォーマンス
価格1540円で20時間以上遊べたのは良コスパだろう。
達成率を100％近くになるまでそれなりにやりこんだ上での20時間ではあるが、寄り道とか全部無視してとりあえずエンディングまで行ったとしても、５時間以上はかかるので、このゲームが合わなかった人を除けば、値段分楽しめなかったという人はまずいないはずだ。
悪い点
バグの多さ
致命的ではないにせよ、結構酷い。
セーブしようとしたらフリーズ、ラスボスを倒したらフリーズ。
強制戦闘のマップに入ると、敵を全滅させるまでマップ移動ができなくなるのだが、全滅させてもそれが解除されない場合がある（そうなったらスタートボタンを押して強制リトライ）。
進め方を間違えると進行不能になるバグもあったらしい（修正ファイル配布済み）。
私の場合、20時間やって3回しかバグらなかったので、我慢できる範囲ではあったが、大きなマイナス点ではある。
もっさり感
メニュー操作や、ワープ移動のテンポが悪い。
ハードの処理速度の問題ではなく、演出としてそうやっているように見えるが、どちらも頻繁に行うので結構ストレスになる。
ロードが多い
例えばの話、マップ１～３をＡ区画、４～６をＢ区画としよう。同区画内（マップ２から３など）での移動は瞬時に切り替わるが、区画をまたいだ移動（マップ３から４など）には数秒のロードが入る。大体一区画３～５マップなので、まあまあ頻繁にロードが入る。
マップの不親切さ
わざとやっているのだろうが、扉は一度通らないとマップに表示されない。
実際にプレイしないと言葉だけでは伝わりづらいだろうが、この仕様だと、自分がまだ進んでいないエリアがどこなのかの判断が大変。
宝箱的なものも、取得済みとか関係なく一切表示されない。
結果として隈なく探索したい人は、必然的に同じところを何度も行ったり来たりすることとなる。
すると上記のロードがよりウザったくなるという。
まとめ
マイナス点がなかったら普通に名作だと思う。
面白いから皆もやろう。
そして、RTA動画が見たいから誰か走って。