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東京つばめ鍼灸の口コミ(北京堂浅野式)

   

私が前回の口コミ記事で東洋系鍼灸の情報を求めた所、webpgさんよりここはどうかとのコメントを頂いた。

さっとHPを見た感じ、中国鍼灸で確かに良さそうだと思った。
しかし、熟読してみると、どうやら治療内容は筋肉のコリを解すだけ。
得気(とっき)と言う見慣れぬ単語も、意味としてはトリガーポイントと同じ物だろう。トリガーポイント療法はおざわ鍼灸院でさんざんやったので、今更あまり興味はないが、同じなら同じで比較レビューができるし、せっかくだから行ってみることにした。

院長の人柄

公式サイトから受ける印象としては、やや取っ付きにくそうな。
でも書いてあることは正論。
営業電話(やらせ口コミ)一切お断りとか、美容鍼は無意味と言い切ったり、作務衣を着てる鍼師を馬鹿にしている所とか(小沢さんのことかー!)。
で実際に会ってみると、まあ無愛想。
よくこれでサービス業ができるなと。それで経営が成り立つのだから、腕は良いのか。
なんていう第一印象だったが、話してみるとそんなこともなく、笑いながら冗談も言ったりする人で。
無駄に愛想を振りまかない、職人気質なのだろう。

私は、この人は良い鍼灸師だと思う。
理由は、誰かさんと違って、金儲けをするつもりも、自分が有名になりたいという欲望もないというのが、口先だけじゃなく本心でそうなのだと、会話の中身から伝わってくるからだ。
「鍼は素晴らしい物。病院じゃ治せない痛みを取ることができる。しかし、まだ世の中にその良さが全然知られてない。だから自分が鍼の良さを広めていきたい」
それがここの院長にとって一番大切な事のようであると感じられた。

そして、自分の治療が万能だという思い上がりもない。
私が
「今までに多くの患者を診てきたと思いますが、体感的に、鍼で治せない患者は全体の何%くらいいると思いますか?」
そう尋ねると
「5%くらいは治らない人がいますね」
妥当な数字だろう。
ここで、
「治りの幅はあれど、鍼が効かない患者はいない」
みたいなことを言う鍼師は信用できない(小沢さんのことかー!)。
5回目の治療で、私が
「来週は用事があって来れないので、時間が空くんだったら、今日で最後にした方がいいですか?」
と聞いたら
「これだけ鍼を打って、ここまで肩の張りが取れないという事は、まずありえない。今回の治療でまだ痛みが減らなければ、一応はもっと太い鍼を使うという選択肢もあるけど、通常は肩に使うような鍼じゃないし、これで終わりにしてもいいと思う」
これ以上続けても治せる保証がないと、5回で手を引く潔さ。
治療師としてのあるべき姿とは、こういうものではなかろうか。

人によって好き嫌いは割れそうではあるが、私はここの院長を魅力的だと思った。
鍼師として素晴らしい方であると言っても良いだろう。

鍼の上手さ

かなり上手い方だと思う(私が何を以て鍼の上手さとしているのかは、別記事にて書く予定)。
狙いが的確で、ガンガン響かせてくる。
小沢さんよりも下という事はない。
単に狙った場所に打つだけなら、ヒット率のみで考えると小沢さんも同じくらいかもしれないが、治療師としての総合的な実力は、この人の方が上だろう。

私の肩の痛みに対して、小沢さんはひたすら首に打ち続けた。
ここでは、まずうつ伏せで棘下筋と三角筋に。
それで効かないと、次回も一応同じようにやってみようと、棘下筋と三角筋、プラス首。
やはり効かないと、3度目でもう仰向けを試す。
2回やって駄目だったら、次は別の方法を取るべきだと言う。
前側の筋肉が原因で肩こりになっている患者も少なくないからだそうだ。
一方で小沢さんは、前側は関係ないと決めつけて、こちらから仰向けをやってと言うまで鍼を打たなかった(その辺の話はこちらで)。
小沢さんの経験の中でそのパターンは殆どないというのが、あちら側の言い分だ。
結局、仰向け治療をしようがしまいが、治らないという事には変わりはないが、少なくとも筋肉は凝っていたので、そこに気づかなった小沢さんよりも、すぐに一度試したここの院長の方が、診断力としては上ではないか。

また、使用する鍼にしても、小沢さんはセイリン(国産)の鍼しか使わず、気分で太さを変えてみるくらいしかしないが、ここの院長は中国の鍼業者から、直接鍼を買い付け、患者によって特注鍼を使い分ける。
そして、向こうの人と仲がいいので、中国で新しいものが発売されるとすぐに情報が入り、その鍼を試すらしい。
ドイツ製は質が高いとか、素材の違いでしなり具合が変わるとか、鍼という道具への知識は圧倒的にこちらが上だ。
後述するが、研修旅行に行っただけで、中国で鍼を習ったと書く小沢さんと違い、この人はガチ勢である。

以上により、私は国立おざわ鍼灸・整骨院より東京つばめ鍼灸の方が、施術力は上だという判断を下す。

料金

HPには4000円+人によって別途鍼代と書いているが、大体どのくらいなのか、私の場合。

初回、初診料は5000円だが、一切問診などはせず、いきなり鍼を打たれる。
これで4000+1000円分の初診料を取るのかと疑問に思ったが、会計はそれだけ。
初回は鍼代が初診料に入っているというシステムらしい。
打たれた鍼が50弱で5000円。
おざわ鍼灸では45本で9000円払ったのと比べると、かなりの安さだ(あっちが高いだけかもしれないが)。

2回目は、40本強で6000円ちょっと。
特注鍼が1本50円で×40ちょい+基本料4000。
部位によっては1本100円のやつを使うことも(私は無かった)。
軽症患者は、安い普通の鍼しか使わないので、その場合は何本打とうが4000円だけ。
そういう患者が半分くらいと言う。
しかし、私が院内にいた時に会計した患者5人中、基本料だけの人はいなかった。
それが偶々かもしれないが、これからここに行くつもりの人は、2回目以降、別途鍼代は掛かるものとして考えておいた方がいい。

3回目は、20本で5000円。
仰向け治療の回。
実際に打たれた鍼は30本以上だが、特注鍼のみ料金がかかるので、このようなパターンもある。

4回目は、2回目とほぼ同じ。

ラスト5回目は、70本以上で5750円。会計上は35本。
「絶対もっと特注鍼打ちましたよね?」と聞いたが、治りが良くなかったからおまけだそうで。

他の患者がどうなるかは知らないが、少なくともおざわ鍼灸より高くなることは絶対にない。
この鍼の腕でこの料金は、たぶんコスパ最強クラスだと思う。

あと、基本料は回数券を買えば5回で18000円(返金不可)。

北京堂浅野式

北京堂(ホッケイドウだと思っていたが、読み方はペキンドウ)は浅野さんという方がトップで、下に5人の弟子がいて、東京つばめ鍼灸の院長はその内の一人だ。
では、他の4人も同じくらい上手いのかと言うと、どうだろうか。
北京堂の弟子は皆、あなたのように中国語ができるのかと聞いても、そういうものではないらしく、中国製の特注鍼を使っているのもここだけ(中国語が話せないと取引できない)。
話によると、浅野さんは中国書翻訳家だか、60を超えて目がつらいので、そっちの仕事は引退したい。
その作業を引き継ぐために、ここの院長は現在大学に通っていて、本格的に勉強中。
師匠の教えを一番忠実に守っているのもここだと言っているので、多分北京堂の後継者はこの人なのだろう。
そこらへんは患者にとってはどうでもいいことかもしれないが、北京堂浅野式に興味があって検索し、このページがヒットした方は、これから治療を受けに行くのであれば、本院か東京つばめ鍼灸に行くことをおすすめする。
同じ弟子の中でも腕の良さに差がある可能性は気にしておくべき。
勿論、私はここしか知らないので、他の弟子の方がもっと上手いことだってあるかもしれないが。
その判断は読み手に任せる。

悪い点

これを悪い点とすべきかどうかは悩ましい所だが、施術が物凄く痛い。
凝りが強い人ほど鍼を打った時の痛みが激しくなるので、重症者は覚悟して行く必要がある。
今まで私は、治療のコストとは、治療費と通う時間だけだと思っていたが、そこに肉体的苦痛という要素が入ってくる事もあるのだと、この鍼灸院で初めて知った。
鍼を打たれて35分間寝かされるが、あの時間は拷問と言ってもいい。
迷走神経失神しやすい私は、全身に脂汗をかきながら、口内をカラカラにして、どうにか意識を失わないよう、ひたすら痛みに耐え続ける。
途中何度も、体がつらいので少し早めに鍼を抜いてくださいと頼みたくなる誘惑を、固い意志で跳ね除け、毎回既定の時間まで耐え抜いた時、私は自分で自分の我慢強さを褒め称えたい気持ちになった。
さらっと上述したが、最後の治療では、今までの2倍の太さの鍼がまだあるので、それを試すこともできると言われた。
可能性が残っているにも拘わらず(しかし高くはない。それで治りそうなら、この院長はやることを強く勧めてきただろう)、これ以上痛いのは嫌だと、私は初めて治療を早目に切り上げた。
それくらい痛いのだ。
当日と、酷ければ翌日も、日常生活に支障が出るので、サラリーマンなどは金曜日の夕方とかに行った方が良い。
鍼を打ってから、1週間くらいは痛みが残り、私の場合は2~3日目までは局所的な酷い筋肉痛のような痛みで、それ以降は普段の痛みを増幅させた感じになる。
夜、肩の痛みで、好きな態勢で寝ることはできず、夜中目が覚めるたびに腕に強い痛みを感じた(痛みで目が覚めているわけではない)。
ここでの治療中は、一時的に生活の質が下がるので、レジャーなどの予定がある人は注意。
かなり激しくやられるということが、ちょっとでも伝わるように、施術後24時間くらいの前腕の画像を張っておく。
赤い点は全て鍼の痕。


さんざん脅しているが、比較的軽症の患者であれば、私ほど痛い思いはしないだろうし、重症でも痛いのが嫌なら、頼めば弱い刺激での治療も多分可なので(患者の経済的負担を軽くするために、なるべく少ない回数で治そうとするからきつくなる)、過度な心配は不要だ。

それでも、心配性な人にこの鍼灸院は合わない。
太い鍼をたくさん打つので、内出血することがよくある。
痣ができるだけで大騒ぎする患者は行かない方が良い。
また、鍼も中国製なので(院長曰く、同じ質で国産品より安いから、その分治療費を下げることができて、患者の為になる)、セイリンじゃないと感染症とか、中で鍼が折れたりとかが不安だと思っちゃう人も行かない方が良い。

それと、この院長はあまり患者の話を聞かない。
聞く耳を持たないという意味ではなく、北京堂は凝りをほぐすのが目的なので、触診の方が大事なのだろう。
前回と比べて変化があったかだけ、ここでは最低限のことしか聞かれない。
自分はこんなに辛いのだと、長々と症状を話して、それを優しく聞きながら、大変ですねと慰めてくれるような治療院を求めてる人は、他を当たろう。

あとは、駅から遠くてアクセスが悪い。
そもそも仙川駅自体、京王線沿いに住んでいなければ、行き難いし。
このくらいかな。

まとめ

行く前から予想していた通り、施術を受けた身として、ここの鍼はトリガーポイント療法と同じ物であった。
院長の話では、トリガーポイントに当たった際の響きが得気という認識で問題ないらしい。

腕が良い割に料金が安く、治療師としてのスタンスにも尊敬できる部分が多いので(特に鍼治療への熱意)、個人的にはかなりおすすめの鍼灸院。
ウェブで予約が取れるのも便利で、この点もプラス評価。
それでも、やや人を選ぶ感があるので、無条件で全員に勧められるわけではない。

私は治らなかったにしても、治療後はかなり調子のいい日があったりと、三鷹痛みのクリニックで腕神経叢ブロックが上手く決まった時と同じくらいの可能性は感じた。
前述の通り、院長は大学に通っていて、4月からは時間が合わないので、私は3月までの5回で通院をやめたが、そうじゃなければ、もう少し通ってみたかったと思える程で、難治患者でもそれなりには期待できる鍼灸院だろう(とはいえ、難聴や鬱病などは無理だと思うが)。

ここを知った上で改めておざわを評価すると、マジで金と時間の無駄だった。
国立徒歩圏内の軽症金持ち年寄り以外は、皆こっちに通うべき。
もっと早くにここと出会いたかった。
まあでも、自分じゃ見つけられなかったし、しょうがないか。

いい所をコメントで教えてくれたwebpgさんに感謝する。

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