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あらすじ:
北山桂子は女性プロ棋士を目指す女子高生。その守りはすでにプロ並と評判で「守りの北山」と呼ばれるほどだった。そんな彼女には、幼いころ、遠くに引っ越していった幼なじみの少年と交わした約束があった。それは、別れるとき、決着のつかなかった将棋の続きをいつか必ずやろうというものだった。その約束から何年もの時が過ぎても、この約束を果たすこともできず、諦めかけていた桂子だったが、ある日クラスにやってきた転校生の顔を見て驚く。その転校生こそ、約束の相手、雪村歩武(あゆむ)だったのだ!! 驚きと喜びを抱え、桂子は約束通り勝負を挑むのだが、歩武からは冷たい反応が。「俺…将棋…やめたんだ…」。
あらすじ:
2001年春。関東平野郊外のさくら市を流れる佐久良川の河川敷。祖父母と花見に訪れた高校生の源玄五郎は、祖父・鱒三がフナを釣れるまで重箱の手料理に手を付けられない事にやきもきしていた。そこに忽然と姿を現した少女が、手持ちの竹竿でいとも簡単に大型の鯉やサクラマスを釣り上げ、見物人も驚愕する。
その晩、帰宅した玄五郎たちは庭先でウナギの蒲焼きを焼いていた少女に出逢う。彼女の名は水上葉弥で、幻の魚「カミノツカイ」を探し求めて放浪中の魚類学者である祖父 熊楠の行方を追いに、四万十川のある故郷から鱒三の家に下宿することになっていた。
追い求める内に玄五郎たちの生物教師である古賀大河の裏の顔を知ることになり……。